時給900円じゃちょっと
低いのかな・・・
時給が上がる見込みもないし、バイト変えようかな?
時給が高いか低いかは地域にもよるけど、
東京などの都市圏なら安い方
だね。
でも、時給50円で働いた身としては、
1時間で900円も貰えるなんてありがたい話だと思うな。
時給50円ですか!?
どんなブラックバイトだったらそうなるんですか!?
なんでそんな低時給で働くことになったのか、
働いてみて学んだことや
感じたことなどを
今から詳しく説明するね。
大学生が時給50円で働いてみた話
時給は地方でめっちゃ安くても700円以上、
関東圏は900円以上、
東京は大体1000円を超えてくるのが一般的。
そんな中、時給二桁って・・・
何をしたらそうなるんですか!
今からその経緯を説明するね。
そもそも何のバイト?
実は、バイトじゃないんです・・・
そもそもバイトだったら
労働基準法に思いっきり触発
してるもんね・・・
バイトではなくて、業務委託(請負契約)による
お仕事でした。
業務委託って何?
バイトは馴染みあると思うのですが
業務委託についてはよく分からない人が
一定数いる思うので、
業務委託について簡単に説明します。
業務委託とは
バイトは雇用契約を結びますが、
業務委託は雇用契約を結びません。
この、雇用関係が無いというのがポイント。
ちなみに業務委託には2種類あります。
- 委任契約
- 請負契約
委任契約は、決められた業務を行うことで報酬を得る契約です。
請負契約は、成果物を決められた納期までに提出することで報酬を得る契約です。
私の場合は請負契約だったので、
成果物を納期までに提出するパターンですね。
ちなみに私の場合、成果物は
編集済み動画でした。
〜具体的な流れ〜
クライアントから渡された動画を
動画編集専用ソフトを使用し、
納期までに完成された動画を
クライアントに提出し
納品完了したら報酬がもらえる・・・という流れでした。
私が何の仕事をしていたかというと
要は業務委託による動画編集ですね。
現在、私は
バイト+動画編集の副業を行っています。
動画編集(特に副業)はPC一台で完結する
リモートワークになります。
関連記事で、
「大学生がリモートワークをするメリット」を
自身の経験をもとに解説しています。
リモートワークに興味のある大学生は
ぜひこちらも参考にしてみてください!
-
[実体験あり]大学生からリモートワークを始めるメリットを解説します。
続きを見る
どこで仕事を見つけたのか
「クラウドワークス」から
仕事を受注しました。
クラウドワークス・・・?
クラウドワークスに馴染みの無い人も多いと
思うので、これも軽く説明します。
クラウドワークスとは
一言で言うと、
「ネット上だけで、仕事を外注したい人と
受注したい人を繋ぐことができるサイト」
以下のような特徴があります。
- クラウドソーシングサイトでは
国内利用者数No.1を誇る。 - 全てオンライン上で完結できる。
- 契約金額から手数料が5~20%引かれる。
- 初心者からプロまで幅広く活躍する
ことができる。
クラウドワークスは、大学生でも
利用できます。
動画編集のバイトは全然見つからなかったので
専用のプラットフォームを利用してみました。
時給50円になった背景
どうして時給50円という悲惨な状況に陥ったのか。
完結にまとめてみました。
〜「時給50円」ができるまで〜
- 初心者だったから
低単価の案件しか受注できなかった - そもそもテスト案件という扱いだった
- 納品がなかなか完了しなかった
- システム利用料が更に追い打ちをかけた
1つずつ詳しく述べていきます。
初心者だったから
低単価案件しか受注できなかった
高単価の案件を受注するためには
- 実績
- 経験
- 技術
- 営業力
など、様々なものが必要になります。
しかし、初心者だった私は
高単価のものには手が出せず、
まずは低単価の案件に応募してみることに
しました。
そもそもテスト案件からスタートだった
動画編集の案件によくあるのですが、
初回はテストととして、報酬も低く
設定されることがあります。
「初回でテストしてみて、良さそうなら継続的にお仕事をする」
この流れが多いです。
私が受けたのは
まさにこの流れの案件でした。
初回はテスト案件なので
ただでさえ低い報酬が更に低くなりました・・・
そして、このテスト案件で
時給50円を生み出すことになりました・・・
明らかに作業量と単価が割に合っていなかった
先述の通りテスト案件だったため、
単価は1000円くらいでした。
しかし、どう考えても1時間で終わる作業量ではなかったんです。
実績の無い初心者だったし、
多少割に合わなくてもいいかと覚悟してたけど、流石に
割に合わなすぎたな・・・
後述するのですが、修正依頼が次々と
飛んできたため作業時間は大きく膨らみ、
納品まで、最終的に
20時間以上を要しました。
1000円÷20時間=50円/h
これで時給50円の全容が明らかになりましたね。
(正確には20時間以上掛かっていると思うので
時給50円以下というのが正しいのかもしれません。)
納品がなかなか完了しなかった
ちゃんと期日を守って動画を提出したのですが
修正依頼が来たため、すぐ納品とはなりません
でした。
多少の修正依頼は想定内
だったけどね。
もちろん、修正が無いように
努力したよ。
ただ、問題はここからでした。
修正依頼をこなしても
別の修正依頼が次々と飛んで
くるじゃないか・・・!
「自分の編集技術がまだ足りなかったのかな・・・」
と反省する一方で、
「なぜ修正依頼を後から小出ししてくる?一気に出してくれないと大変なんだけど・・・」
とも感じました。
システム利用料が更に追い打ちをかけた
本当は報酬が多分1,200円だったんですよ。
ただ、システム利用料(手数料)が差し引かれて
振り込まれるので
実際には1000円ほどを受け取りました。
確か、クラウドワークスの
システム手数料が
10万円以下の報酬に対して
20%だったかな?
辛い労働環境
時給50円(正確には時給50円以下)の超限界労働環境を公開します!
以下では当時の辛い部分をまとめました。
授業終わりに気づく「修正依頼」にビビる
大学1年生。
慣れない大学で、
友達もまだろくにできていない中、
90分の授業を受け続け
「やっと1日が終わった・・・!」と
安心するのも束の間。
突然、クライアントからの
修正依頼。
この、クライアントから修正依頼が来る瞬間が
一番辛かったです。
修正依頼が重なってくると
クライアントから連絡が
来ただけでビビるようになってしまったよ・・・
膨らむ作業量に絶望する
段々作業時間が増えていくと、
時給換算したら、
これやばいぞ・・・
と考えてしまい、絶望してました。
睡眠時間を削るしかない
納期に間に合わせる必要に加え
大学の勉強や課題もこなす必要があったため、
睡眠時間を削って時間を捻出せざるを得なかったです・・・
たまに4時間睡眠の日も
あったかもしれない
とにかく孤独
ネット上で仕事が完結するため、
1人でPCを使ってひたすら
作業していました。
挙句に、動画編集で仕事を受けている人や
仕事を受けたことがある人が大学生では少ない
ため、
悩みを共有できる人がほとんどいないのが辛かったです・・・
正解が分からない
- 使用するフリー素材
- 演出
- テロップの出し方
- 情報のまとめ方
- その他色々なもの
一応マニュアルがあるにはあったのですが、
編集していく中で正解が無いということを痛感しました。
正解が無いため
自分の表現に自信が持てず大変でした。
以上の辛い状況は、リモートワークのデメリットにも共通する部分があります。
関連記事で、「大学生がリモートワークをしてみて大変と感じたところ」をまとめています。
ぜひこちらもご覧ください!
-
[実体験あり]大学生がリモートワークしてみて、「大変・・・」と感じたことを伝えます。
続きを見る
この経験を通して学んだこと&
得たもの
お金を稼ぐ大変さを学んだ
まず、なんといってもこれですね。
私がこの経験から学んだのは。
言い方が悪いですが、
たかが1000円を稼ぐのに
こんなに時間がかかるとは思っていませんでした。
ちなみに私は初バイトよりも
先に動画編集の業務委託を経験したため、
実質これが初めての仕事経験になりました。
働いてお金を得る経験は
私にとってこれが初めてだったということもありお金を得ることの大変さを強く実感しました。
必死に頑張って稼いだ、この1000円に
詰まった複雑な思いは
今でも忘れることはありません・・・
社会人への尊敬の気持ちが強まった
働くことの大変さを実感して、
働いている人の大変さも少し理解できるように
なりました。
日々働いている、社会人への尊敬の気持ちが
強まりましたね。
話のネタになった
今、現にこうして記事にして皆さんに
読んでもらえることができています。
また、初のバイト
(正確にはバイトでは無いけど)が
「動画編集でのリモートワーク」というのは
結構、インパクトがあるのではないでしょうか?
話のネタには十分すぎるよね。
無駄遣いしなくなった
1000円稼ぐのにこれだけの労力がかかるのか。
これを実感してからは、
無駄遣いが格段に減りました。
例えば、小腹が空いても間食を買うのを我慢できるように
なってきたよ。
大学生が時給50円で働いてみた話
まとめ
ポイント
クラウドワークスで見つけた
動画編集の業務委託(請負契約)により
時給50円以下の超悲惨的状況が発生。
※普通のバイトならこんなことにはならないので
ご安心を。
- 低単価案件×どんどん膨らむ作業量で
時給がどんどん下がっていった。 - 慣れない大学生活と仕事の
ダブルパンチ - お金を稼ぐ大変さや働くことの
大変さをものすごく実感した。 - 辛くてもこの経験は無駄にはならないと感じた。
なかなかすごい体験ですね。
働くことへの考え方が
変わりそうな話でした。
この経験自体は辛かったけど、
労働やその他に対する価値観が変わったし、得るものもあったかなと思うな。
経験自体は無駄にならないし、
むしろ社会人になる前に貴重な経験ができて良かったよ。